林業

竪穴式住居「寒くない」

竪穴式住居「寒くない」https://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/feature/CO003885/20130106-OYT8T01003.html 雪景色が一面に広がる三内丸山遺跡(青森市)。復元された当時のマイホーム、竪穴式住居は雪に覆われ、一見、人が住めそうにないほど寒々としてい…

これからの日本の住宅の方向性

『奇跡の杉』船瀬俊介 では、日本の住宅はどのようなスタイルを目指すべきか? そこで、私は「骨太の家」「肉厚の家」を提案する。 釣りは、「鮒(ふな)に始まり、鮒に終わる」という。これにならえば、家は、「丸太に始まり、丸太に終わる」とは言えまいか。…

木造住宅の耐震性

『よくわかる最新木材のきほんと用途』赤堀楠雄 1995年の阪神淡路大震災では多くの木造住宅が倒壊し、「木造は地震に弱いのではないか」という誤ったイメージが広がることになってしまいました。現実には、倒壊した住宅の多くは古い木造で、シロアリ被害を受…

過当競争が手抜き工事につながる

過当競争が手抜き工事につながるhttps://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2007-01-07/2007010704_02_0.html 手抜き工事のおそれも 一つは低入札価格によって粗悪な手抜き工事がおこなわれたり品質に問題がある工事になる可能性があることです。その結果、補強工…

基礎

『やっぱり昔ながらの木の家がいい』辻垣正彦 伝統的軸組工法のところでお話ししたように、昔は玉石を並べて、その上に柱を立てていました。それより昔は、玉石(礎板)ごと柱を地中に埋めていました。それが掘っ建て柱で、青森県の三内丸山遺跡などでそういう…

高床式住居・倉庫

『木造建築の科学』高層建築研究会 高橋俊介 藤井恵介 監修 集落を作るようになると、高床式住居・倉庫などが作られるようになります。湿気を防ぎ、ねずみ返しをつけたりして米などの保存に適するように作られていましたが、同時にそこは、集落の長などの特…

無節だからよい材なのか?

『「植えない」森づくり』大内正伸 例えばヒノキの柱材は、その節の見え方によって値段にかなりの差がある。一面が無節のものと四面が無節のものでは値段が何倍もちがう。和室に無垢材を使う場合は、確かに節目はうるさい感じがする。しかし、古民家で暮らし…

材の年輪が密だからよい材なのか?

『「植えない」森づくり』大内正伸 ところが、年輪が粗いからといって、構造材の強度を問題にするほどの差はないのである。宮域林では年輪幅の異なる供試体(三〇mm角、年輪幅大中小それぞれ五〇本)によって曲げ強度試験を行なっている。その結果は次ページ…

曲がった木

『「植えない」森づくり』大内正伸 これまで日本の民家では梁や桁にアカマツが圧倒的に多く使われていた。それも曲がったマツを、である。現在では曲がった木は製材歩留まりが悪いので市場では極端に買い叩かれる。しかし、横架材の場合は曲がったままアーチ…

見方によっては木材は鉄より強い

『図解 木と木材がわかる本』岩本恵三 小澤普照 蒔割りで縦に斧を振り下ろすのはなぜ? 薪割りで、次ページ図aのように立てた丸太に斧を振り下ろすと、丸太は簡単に裂けて割れますが、bのように寝かせると、なかなか切れません。これは、細長い木部細胞が幹…

日本の住宅の寿命は短いのか

日本の住宅の寿命は短いのかhttp://forum.10plus1.jp/housing/forum06_matsumura/forum06_l2.html 松村──日本の住宅の寿命は短いと言われる背景にあるデータですが、国土交通省が出しているデータを見ると、アメリカの住宅は建ててから壊すまでの平均年数が5…

木造の家に住みたい

『図解 知識ゼロからの林業入門』関岡東生 監修 内閣府の「森林と生活に関する世論調査」では、「仮に今後住宅を建てたり買ったりする場合、どんな住宅を選びたいと思うか」と聞いています。 2011年の調査では、「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)…

高気密・高断熱化

『アレルギーの人の家造り 増補改訂版』足立和郎 北欧やドイツでは高気密・高断熱化が進み、何十年も前から室内汚染問題が社会問題化していました。そして、日本と同じように病人が多発しています。 昔の日本の住宅は、換気扇が無くても一時間に一回ないし二…

バックホーで運ぶ

『小さい林業で稼ぐコツ』農文協編 「小さい林業」を標榜する熊崎さん、普段はこの小さい中古のバックホーを愛用する。本体は50万~60万円だが、林業機械特有の「グラップル」というハサミ部分のアタッチメントが高く、40万円くらいするそうだ。この日、熊崎…

一番たいへんなのが枝打ち

『小さい林業で稼ぐコツ』農文協編 一番たいへんなのが枝打ち 枝打ちは5mでよい。といったら、木材生産に多少でも関心のある方からは「バカな木づくり知らず」といわれる。天に向かってすっきり伸び、高くまで枝打ちしてあり、先端に青葉をつけた筆状の木が…

モリ券

『小さい林業で稼ぐコツ』農文協編 牛に引かせて山から木を出すのを手伝った 治朗さんには子どものころ、牛に引かせて山から木を出すのを手伝った記憶がある。お父さんの悦夫さんに連れられてよく山に行き、下草刈りやつる切りもした。幼少期の「ほんのちょ…

政府における障害

『モッタイナイで地球は緑になる』ワンガリ・マータイ 今日「母なるアフリカ」のイメージを損ない、その結果アフリカの多数の人々から力を奪っているいくつもの傷。実に嘆かわしいのは、その傷を作った張本人が悪政だということである。アフリカ人が貧困にあ…

農村部住民の生活レベルの向上

『モッタイナイで地球は緑になる』ワンガリ・マータイ GBMのおかげで生活が好転したという人は大勢いる。たとえば、多数の女性が遠路はるばる歩いて薪を取りに行くという労働から解放された。今や自分の土地に樹木が生えているからである。建物や柵を造る材…

グリーンベルト運動

『モッタイナイで地球は緑になる』ワンガリ・マータイ グリーンベルト運動(GBM)は、環境保全と開発の分野で活動を行っている草の根の非政府組織(NGO)である。活動の主軸は、全国で展開している植樹運動だ。アフリカに存在する他の多くの組織とは違うのは、海…

イギリスの森林事情

『世界の森林破壊を追う』石弘之 イギリス 現在のイギリスは森林率がわずか一〇・六%しかない。……年間木材生産量は日本の三〇分の一の八二〇万立方メートル、木材自給率はわずか一五%しかない。 しかも、ヨーロッパ連合(EU)のNGO、「フォレスト・ウォッチ…

「持続性」の概念

『世界の森林破壊を追う』石弘之 ドイツ プロイセンの国家森林総監に就任したゲオルグ・ハルティッヒ(一七六四~一八三七年)は林学を体系化し、その著書は林学のバイブルとされ、……世界の林学に大きな影響をおよぼした。とくに、林業に「持続性」の概念を導…

オーストラリアの森林事情

『世界の森林破壊を追う』石弘之 オーストラリア 先住民は、狩猟のために動物を追い出し、害虫を追い払い、あるいは食料に適する植物の再生をうながす目的で、ひんぱんに火を放ってきた。…… こうした火入れによってできた草原は、ヨーロッパからの入植者にと…

ケニアの森林事情

『世界の森林破壊を追う』石弘之 ケニア ヨーロッパによるアフリカ支配は、膨大な人的・経済的搾取と回復不能な環境の破壊をもたらした。一八九五年にイギリスが公式に占領してから一九二〇年代までの間に、ケニアの経済と自然は激変した。 この間、ケニアの…

インドの森林事情

『世界の森林破壊を追う』石弘之 インド 一六世紀まで北インドはイスラムの制圧下にあり、一五二六年にバーブルによってムガール帝国が成立する。帝国の首都アグラは、人口五〇万人を超えてロンドンやパリよりも大きく、繁栄していた。 当時、すでにヨーロッ…

明治神宮の森

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫 宮脇 創建は大正九年(一九二〇年)ですから、平成一二年でちょうど八〇年になる。 板橋 あれだけ広ければ、昭和二〇年の東京大空襲ではきっと焼夷弾の被害に遭ったはずです。一〇〇発ぐらいは落っこちたんじゃないですか。明治神…

生物社会の秩序の原型

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫 まず、生物社会にある程度の競争はつきものであるが、特に小さいときには競り合い効果、密度効果(デンシティ・エフェクト)といって、むしろ競り合った方が成長が促進される。成長したのちも競争あるいは自然淘汰は行なわれるが…

見ろ、この大地を

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫 一ヵ月ほど経って、思い切ってチュクセン教授に私は申し出た。「チュクセン先生、私はもう少し科学的な研究をしたいと思います」当時の植生学、植物社会学の世界的権威であり、自分の研究態度を戦時中も毅然として貫いてきたチ…

総合条件

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫 しかし、限られた時間の中で、限られた要因の分析をするだけでは、長い生命の歴史に支えられて時間的、空間的にもあらゆる要因の総合条件の中で生きている生物の生存環境を把握することはできない。そこに生存している人間、植…

二万粒以上の種子

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫 一本のシイ、タブノキ、カシ類の老大木には二万粒以上の種子がなる。神社の境内などに落ちているドングリつまり種子を箒で掃いて集め、それを拾い、帰ってすぐ水につける。三〇時間ぐらいつけておけば、中の虫が窒息する。その…

生態的な最適条件

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫 すべての敵に打ち勝ちすべての欲望が満足できる最高条件というのは、マンモスや恐竜の絶滅の例を見るまでもなくむしろ危険な状態である。生態的な最適条件とは、生理的な欲望をすべて満足できない、少し厳しい、少し我慢を強要…