ただ罰する人たち

『ルター 世界の名著23』松田智雄 編

 詩篇講義

  主よ、あなたの怒りをもって、わたしを責めず、あなたの激しい怒りをもって、わたしを懲らしめないでください。(六・一)

 ただ罰する人たち、ただぶどう酒を注いで無益に、そして癒すことをせずに矯正しようとする人たちだけが、「怒り」と「激しい怒りをもって」責めるのである。言い換えれば、これらの人は助けをまっとうするために傷を傷つけ、芽つぎすることをしない。これは悪魔的なやり方である。だからここで主は、たしかに人が責められることを願っておられるけれども、いつくしみと謙虚さにおいてこれを願っておられる。主は、ご自身においても、主に属する人たちにおいても、油とぶどう酒がともに用いられ、人が効果的に癒されることを選びたもうのである。(p388)