イギリス帝国主義の継続

マハトマ・ガンディーと原子爆弾核抑止論と非暴力運動の意味
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/38050/20150903132211523228/hps_36_1.pdf

 1945年12月30日の演説で、ネルーアメリカとソ連を、「強大な膨張主義者」と呼ぶと、次のように批判した。

 アメリカ合衆国は、何らかの形でイギリス帝国の継続を助長するものとして現れている。近年の情勢は、アメリカが、おそらくささやかな外見の変更とともに、この帝国を引き受けようとしていることを示しているようだ。それは、あらゆることに関して重大な結果をもたらす、ひとつの大きな決断となるだろう。なぜなら、この不確実な世界ではいかなる事も確実だという意味で、アジア諸国が喜んで帝国や帝国的な支配に身をゆだねるようなことはなく、むしろそれに対して抵抗を行うであろう事は、まったく確かなことであるからだ。それは原子爆弾でさえも押さえ込むことができない情熱に支えられた、何百万人もの人々による継続的な闘争となるだろう

 ネルーはここで、アメリカがイギリスの帝国主義を受け継ぎ(underwrite)、アジアでの支配を継続する可能性について言及する。しかし、その選択によってひき起こされる、植民地支配に対する新たなアジアの人々の闘争は、「原子爆弾でさえも押さえ込むことのできない」ものになると、強い口調で述べている。(p08)