オオカミとヒツジの寓話

オリバー・ストーン オン プーチンオリバー・ストーン

 問題は、こうした状況のなかでロシアが果たしてきた役割だ。アメリカとヨーロッパは次々とロシアを非難する新たな口実を見つけてくる。それは自分たちが過ちを犯したという事実を公に認められないからだ。だからロシアに非があるかのように見せようとする。
 ロシアのクリーロフという有名な詩人が書いた、オオカミとヒツジの寓話がある。オオカミとのやりとりで、賢いヒツジは自分には何の落ち度もないことをあの手この手で訴える。とうとう返す言葉もなくなり、しまいにはオオカミはこう言う。『ヒツジさん、わたしが腹ペコだっていうのが、あんたの落ち度だよ』(笑)」(p253)