大胆な勇気

『世俗宗教としてのナチズム』小岸昭

 確かに、ドイツのジャーナリスト、セバスティアン・ハフナーが言うとおり、価値「真空」に陥った敗戦後のドイツとドイツ国民に救いの手を差しのべる「唯一の者」になろうと決意する者には、当時ヒトラー以外に誰も持ち得ないような大胆な勇気が必要だった。(p110)