歴史的判断力

『ナチズムの歴史思想』フランク=ロタール・クロル

 ヒトラー自身は、その公的私的な声明の中で機会をみては、過去に対する彼の密接な関係、つまり歴史的知見に対する彼の高い評価、彼自身の歴史的判断力、歴史的範疇にしたがって行動する彼の能力を強調した。「歴史に対するセンスをもたない者は、聴力や視力をもたない人間のようなものだ。彼はなんとか生きていけるとしても、それが何になるというのか」。(p27)