多頭制的性格

『ナチズムの歴史思想』フランク=ロタール・クロル

 さまざまな党内的ないし国家的権力中枢の調整と統合にとってのアドルフ・ヒトラーという人間の重要性は議論の余地がないとはいえ、ナチズムの支配システムには、権限の錯綜や権力の競合や政治的無秩序を特徴とする、きわめて不統一な「多頭制的」性格が特徴的だったことは、この間に現れた大量の関連研究にてらして立証ずみのことだとみなしうる。(p21)