ヒトラー語録―アメリカ

ヒトラー語録』アイバンホー・ブレダ

 我々は、今日我々と対立しているすべての国に対して文化のための肥料を供給して来た。”アメリカ、技術のアメリカ”と多くの人は言うが、今日のアメリカの技術を完成したのはほとんど生粋のドイツ人の二代目ないし三代目である。我々がその素材を提供したのである。彼らの兵隊の優れたものは皆我々ドイツという故郷から出たものである。

 ”ヨーロッパで儲けよう”というアメリカのねらいを阻止することが肝要である。アメリカは、ヨーロッパやアフリカから、またアジアからも、何も求めてはならない。

 アメリカのような土地でなお千三百万の失業がある。そしてこの失業を解決できない政府が、全世界の労働問題を解決し得るかのごとく振舞っている。

 このルンペンの親分である――そうとしか私には言いようがない――ルーズベルト氏が出向いて来て、アメリカ流にヨーロッパを救済しようなどと言うなら、私はこう答えるしかない。あなたはどうぞ御自身の国を救われよ。そうすれば戦争を始める必要もない。あなたの国の千三百万の失業をなくす方がはるかに合理的でしょうに、と。
 しかし彼はそうはしなかった。彼は国内の問題も整理できていなかったし、同盟国のイギリスと全く同様に相変わらず略奪欲に駆られたからである。理念的な価値にではなく物的な価値に駆られたのである。彼が、理念的な価値を理解できないことイギリス人以上である。

 ルーズベルトは、自分もそうであると同じようにアメリカ全土をヒステリックにした。そうでもなければ、火星人が着陸したという放送によってシカゴの知識人の間にパニックが起るなどということがどうしてあり得ようか。

 ルーズベルト大統領が文化について何かを語ろうとするなら、私は、ルーズベルト氏が文化と言っているものは我々にとっては非文化であって、まさに愚かなシャレであるというほかはない。アメリカのすべてを挙げて作り出したものよりも、ベートーベンのシンフォニー一曲の方にはるかに文化がある。

 対アメリカ戦争は悲しいめぐり合わせである。私が政権を握ったときにたまたまルーズベルト氏が国際ユダヤ主義の代表としてホワイトハウスの主となった。これは不幸な歴史的偶然による。ユダヤ人やその代弁者がいなければ歴史は別の経過を辿ったであろう。

 アメリカがかなりの速さで恐るべき社会危機に突き進んでいることが、私にはわかる。(p59)