子どもも安心、本物のシャボン玉遊び

『自然流「せっけん」読本』森田光徳

 広辞苑によれば、「シャボン玉」とは、「石けんを水に溶かし、その水滴を細い管の一方の口につけ、これを他方の口から吹いて生じさせる気泡。日光に映じて美しい色彩を呈する」と説明している。けっして合成洗剤を水に溶かして、とは書いていない。だが現在市販されているシャボン玉液には非イオン系の合成界面活性剤が発砲剤として使用されている。しかもエデト酸塩も配合されている。なぜ、こんな危険なものを許可しているのだろうか。(p146)


 「家庭用品品質表示法に基づく表示」では、有害な合成洗剤も無添剤粉石けんも「使用上の注意」事項として同じ表示を次のように義務づけられている。
 「シャボン玉遊び等の幼児のいたずらに注意すること」
 なぜ安全な粉石けんに対して、合成洗剤と同じ表示をしなければいけないのか、はなはだ理解に苦しむ。その一方で、通産省合成洗剤入りのシャボン玉液を、野放しにしているのである。ネズミも齧じらない化粧石けんよりも安全な、無添剤石けんを合成洗剤と同列に扱うこと自体がおかしい。消費者もこれでは、シャボン玉液を何から作ればよいのか、戸惑いまごついてしまう。
 要するに合成洗剤を禁止しないから、こんな矛盾が起こるのである。国民の健康な体と、きれいな環境を守るためにも、今すぐ製造・販売・使用禁止をすべきである。(p147)