合成洗剤の怖さは被害が目に見えないこと

合成洗剤買わない主義使わない宣言』坂下栄

 たとえば、洗濯や台所仕事をするたび皮膚にすぐさま炎症が出る、洗濯水を河川や海に流すたび魚が死んでしまうといったように、もし毒性が目に見えて出現するならば、洗剤は危ないとすぐに認識されるはずです。
 しかし現実には、合成洗剤の毒性は人間の目には見えないレベルで、深く潜行し、人間の体内をむしばみ、わかりにくく環境を汚染していく性質を持っています。要するに、誰もすぐには気がつかない毒性であるのです。だからこそ私は、合成洗剤は恐ろしいと思わずにいられません。(p16)


 たぶん、こうした実験データを前にしても、メーカー側は「人間レベルにシフトして考えれば、日常的に適性量を使用しているかぎり人体にも環境にも安全である」と、これまでと何ら変わらぬ反論を展開するにちがいありません。それがメーカー側の常套手段なのです。
 しかし、メダカがバタバタと目の前で死んでいく光景を見た時、いったい何人の人が、「人間とメダカとは違う」などといって、平気な顔をしていられるでしょうか。(p29)