合成洗剤の有害性

合成洗剤買わない主義使わない宣言』坂下栄

 合成洗剤の毒性、有害性については皆さんも少しは聞いたことがあるかと思います。「合成洗剤が危ない」ということを人伝に聞き、合成洗剤をあまり使わないようにしている人もなかにはおられるかもしれません。また、消費者運動に詳しい方なら、合成洗剤の歴史は、メーカーと消費者との闘いの歴史であったことは知っておられることでしょう。
 事実、合成洗剤は、その有害性を糾弾する消費者の声が大きくなるたびに、メーカーは成分を入れ替え、あるいは巧妙にアレンジしたりして、中身の毒性は変わらないのに表向き姿、形を変え、そのつど安全性を謳い文句に商品を売りまくってきたという過去の歴史があります。そして理不尽なことに、いつの時代もメーカーがPRする嘘の安全性が世の中をまかり通ってきたのです。
 巨額を投じたCMの影響力はすさまじいもので、日夜毎夜、テレビから「地球にやさしい……」「肌にやさしい……」といったCMのキャッチコピーが流されれば、いやでも洗脳されてしまうのが人の常。
 「合成洗剤は安全だ」という思い込みを、知らず知らずのうちに植えつけられてしまうのですから、日々使っている洗濯用洗剤、台所用洗剤を誰も怪しいなどと疑ってみることもないのです。
 こうした現状では、消費者運動もなかなか国民的な広がりになりにくく、結果的に、いまだ合成洗剤の恐ろしさを何も知らないままに使い続けている家庭が圧倒的に多いのが現実なのです。
 私は、合成洗剤の恐ろしさもさることながら、こうしたCMの売り文句に慣らされてしまう、思い込まされてしまう事態こそが最も恐ろしいことだと思います。(p14)