自殺に追い込まれる農民たち

モンサント』マリー=モニク・ロバン

 「これを見てください」とキショル・ティワリが割って入った。そして、車のトランクから取ってきた一枚の地図を広げた。
 私は圧倒された。地図には自殺者一人ひとりの顔写真が貼られ、ヴィダルバの「コットン・ベルト」と呼ばれる地域をびっしり覆い尽くしている。「マハラシュトラ州にBt綿花が導入された二〇〇五年六月から二〇〇六年一二月までの自殺者たちです」とティワリは説明した。「自殺者は一二八〇人になります。八時間ごとに一人が自殺している計算になります。他方で、地図の白い部分はコメを生産している地域です。その地域では自殺が起こっていないのです! この事実を見れば、Bt綿花は大量殺戮を引き起こしている、という私たちの主張の正しさがわかるでしょう……」
 カテ・タラクも私と同じく、この地図を目にするのは初めてだった。彼はしばらく地図を見つめて、自殺者の写真が貼られていない小さな空白を指した。「ここはヤヴァトマル地方にあるガンタンジ地区です」と彼は微笑みながら説明した。「私の組合は、そこで二〇か所の村に住んでいる五〇〇世帯の家族に、有機農法を勧める運動をしています。ご覧ください、私たちのところで自殺は起こっていません……」(p445)