メキシコ農業の衰退

モンサント』マリー=モニク・ロバン

 「大量生産のトウモロコシ」について言えば、合衆国では毎年およそ六〇〇万トンのトウモロコシが生産されている。そのうちGMOは四〇%を占めている。一九九二年に強国アメリカとカナダとの間に北米自由貿易協定(NAFTA)を結んだため、メキシコは、トウモロコシを大量に輸入しなければならなくなった。アメリカ政府が多額の補助金[農産物輸出補助金など]を注ぎ込んだアメリカ産トウモロコシは、メキシコ国内の農業を脅威にさらすことになった。というのも、輸入トウモロコシは国産のほぼ半額で売られるからである。一九九四年から二〇〇二年の間に、メキシコ産のトウモロコシの価格は四四%も下落した。そのために多くの貧しい農民は、スラムに向かうしかない状況にある。(p374)