GMO汚染による「スーパー雑草」の誕生

モンサント』マリー=モニク・ロバン

 GMO汚染が提起している問題は、訴訟だけにとどまらない。自然環境にも問題は生じている。たとえば、遺伝子組み換えアブラナの種子が風に運ばれて小麦畑にまぎれると、農家はそれを雑草として扱うことになる。しかし実際には、この「雑草」を取り除くことはきわめて困難である。というのも、「このアブラナは、ただでさえ強力なラウンドアップ除草剤に耐性をそなえており、それを取り除く唯一の手段は、手で引っこ抜くか、あるいは、きわめて毒性の高い除草剤2-4Dを使用するしかない」。同じように、たとえばラウンドアップ耐性アブラナラウンドアップ耐性トウモロコシを輪作し、交互に栽培しようとするGMO生産者も、これと同じ問題に直面するだろう。この場合、アブラナの特性のために、雑草を取り除くことはいっそう困難になる。というのも、アブラナはすべての莢がそろって成熟するわけではないので、生産者はアブラナを刈り取り、畑で乾燥させ、それから実を収穫するのが通例だからである。その時数千もの種子が畑の土に残ってしまうことは避けられない。そうした種子は翌年、あるいは五年後に芽を出すことになる。「自然発生アブラナ」や「反乱アブラナ」と呼ばれるこれらの種子が、「スーパー雑草」へ変身していくのである……。(p337)


 実際、「スーパー雑草」の広がりは、北米地域の農学者の大きな悩みの種になっていた。……このような雑草を根絶するには、より強力な除草剤に頼らなくてはならない。(p338)


 二〇〇四年の研究で、合衆国の三つの主要作物(大豆・トウモロコシ・綿花)に使用された除草剤の量が、一九九六年から二〇〇四年の間に五%増加したことを確認した。これは重量にして一億三八〇〇万ポンド[六二一〇万キログラム]の増加である。在来品種の作物に使用された除草剤量が減少しているのに対して、ラウンドアップの消費量は激しく増加している。(p340)