PCBの廃棄

モンサント』マリー=モニク・ロバン

 二〇〇七年、フランスで、ローヌ川のPCB汚染が発見されたのと同時期、イギリスのウェールズでは、ある事件が発覚して大騒動になっていた。しかも、その事件は四〇年以上も隠されていたのだ。先に述べたように、モンサントはニューポートに子会社があり、その子会社は一九七八年まで、世界中で生産されるPCBの一二%を生産していた。そして一九六五~七一年に、八〇万トンのPCB含有廃棄物を、ブロフィッシンという場所にある、石灰岩の切り出し場に廃棄していた。農民たちは、家畜が不自然な死に方をするのを見て、ようやくその事実をつかみ、モンサントを告発したのである。この地域の汚染浄化には、二億ユーロかかると言われている。現在、モンサントとソルーシアは、廃棄物の運搬と投棄を任せるためにニューポートの子会社が契約していた、別の会社に責任をなすりつけている……。
 環境問題が新聞の見出しに踊る時、そこには亡霊が隠れている。それはPCBというモンサントに長い間つきまとっている亡霊であり、また同じくダイオキシンという亡霊である。モンサントはPCBだけでなく、ダイオキシンの主要な生産者でもあったのだ。(p56)