時代遅れのテクノロジー

『なぜ遺伝子組み換え作物に反対なのか』ジャック・テスタール

 科学者は、予想される気候変動に対してGM作物という解決策を提示しているが、実際のところGM作物は、エコロジー移行期においては不向きな時代遅れのテクノロジーなのである。その理由は、安全性を確約するために必要な措置を施行するためにかかる莫大な費用を考慮に入れていないからだ。たとえば、GM作物と非GM作物の共存を確保すること〔交雑を避ける〕、市場で流通するGM食品にラベル表示すること、行政による監督、司法制度の整備などである……。持続可能な農業(農業エコロジー、都市部近郊農業、食糧農産物農業、森林農業、有機栽培農業、肉食を減らすなど)に転換するために、GM作物は必要ないのだ。こうした方向性にさらに多くの人々が賛同しているのに、遺伝子組み換え作物に関する論争の際に、持続可能な農業という目的が忘れ去られているのには驚きである。(p42)