除草剤や種子の価格

『なぜ遺伝子組み換え作物に反対なのか』ジャック・テスタール

 GM作物が十五年前から商品作物になると、種子を除草剤とセットにして製造販売する多国籍企業が、市場を牛耳ってきた。多国籍企業は、なんと二重に儲けてきたのだ。たとえば、国際環境NGOFoE(地球の友)によると、二〇〇〇年に特許が切れたモンサント社の除草剤であるラウンドアップの販売高は、一九九四年から二〇〇五年にかけて十五倍に膨らみ、二〇〇八年にはモンサント社の売上高の四八%を占めるようになったという。ちなみに、二〇一一年のモンサント社の売上高は、一一八億ドルだ。そして二〇〇〇年から二〇一〇年にかけて、この除草剤に耐性のあるGM大豆の種子の価格は、二三〇%以上も値上がりした。これはブラジルとアルゼンチンでの大量作付けによる影響である。また、従来型〔非遺伝子組み換え〕のコットンの種子の現在の価格は、GMコットンのなんと六分の一である。
 というのは、バイオテクノロジー産業には特許権があるため、農業従事者たちは自分たちが収穫したGM作物の種子の一部を再び蒔くことができず、値上がりし続ける種子を多国籍企業から毎年購入しなければならないからである。こうしたやり方により、経済的拘束だけでなく文化的被害も生じている。つまり、地域社会における種子の選択や交換という農民の種子をめぐる伝統文化が揺らいでいるのだ。(p26)