GM作物に反対する声が強まっている

『なぜ遺伝子組み換え作物に反対なのか』ジャック・テスタール

 世界レベルでのGM作物の栽培について入手できる情報の大半は、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)の年間報告書からのものである。この事業団は、バイオテクノロジー産業といくつかの国(おもにアメリカ)の資金提供によって運営されている。
 したがって、GM作物の作付けが拡大している、あるいはGM作物が優れているといった情報しか入ってこない。しかし、多くの国では、GM作物に反対する声が強まっている。たとえば、二〇〇九年、ヨーロッパでは六ヵ国がトウモロコシ810系統の栽培を禁止し、アフリカやアジアでも多くの国がGM作物(コットンや茄子など)の栽培を拒否した。ISAAによると、二〇一〇年から二〇一一年にかけて、GM作物の栽培に新たに取り組む国は現われなかったという。
 遺伝子組み換え作物は、地球全体の作付面積の二・六%を占めるにすぎないが、三ヵ国(アメリカ、アルゼンチン、ブラジル)にあるそれらの農地では、集約型で高度に機械化された単一栽培が行なわれている。(p25)