モンサント社

『なぜ遺伝子組み換え作物に反対なのか』ジャック・テスタール

 モンサント社〔除草剤、植物の種子などを製造するアメリカ系多国籍バイオ化学メーカー〕は、GM作物を飼料にして育てた豚を原料にしたハムに特許を申請したが、幸いなことに、二〇一〇年七月に欧州司法裁判所はこの申請を却下した。モンサントのこの事例からも、世界の農業と食糧を独占しようというバイオテクノロジー産業の野望が、はっきりと感じられる。国民にはGM作物の便益は示されていない。国民のリスク便益は明らかにマイナスなのだ。だが、これまでこの話題は、巧妙に触れられずにきた。GM作物は、大規模農家にほんの少しの便益をもたらし(おもに労働量の削減)、GM作物を製造販売する企業に莫大な利益をもたらすだけなのが実情である。(p20)