エコロギー

『鎮守の森』宮脇昭 新潮文庫

 我々が研究している生態学(エコロジー)の語源は、そもそもギリシャ語の「家庭、経済」を意味するオイコス(oikos)と「論理」を意味するロゴス(logos)にある。経済学とおなじ語源であるが、一九世紀後半にドイツの生物学者ヘッケルによって名付けられた。ドイツ語圏で、最初エコロギーと呼ばれた学問がだんだんとヨーロッパで発達して英語圏に入り、アメリカでエコロジーになり、より計量的、計測的な分野に変質あるいは発展した。日本にはドイツから直接、あるいはアメリカ経由のエコロジーとして入ってきた。一九五〇年当時は生態学の中心はまだこのドイツ語圏内にあった。(p27)