やっぱり、板は「生きている」

『奇跡の杉』船瀬俊介

 深夜、驚きの体験
 「愛工房」で乾かした杉材で、加藤さんは驚嘆する体験をした。
 「『愛工房』で乾かした杉を超仕上げした後、同じ機械でパサパサの高温蒸気乾燥材を超仕上げしたら、パサパサの高温蒸気乾燥の杉まで『愛工房』経由の杉材みたいにテカテカの杉になっちゃいました(驚)!」(加藤論文要約)
 「愛工房」で乾かした杉材の精油分が機械の台座や刃についた。
 「それが高温蒸気乾燥材についたんですね。信じられない話です」と加藤さん。
 彼は夜中に工場内でこの驚きの体験をする。
 「やっぱ、杉ってすごかったんだ!」
 加藤さんは、だれもいない工場内で思わず声を上げていた。
 「興奮して仲間に電話したんだけど、遅かったからだれも出てくれなかった(笑)」(p125)