山村に新しい雇用が生まれる

『図解これならできる 山を育てる道づくり』大内正伸 田邊由喜男 監修

 四万十式作業道の周辺と伐採集材に関わる人たちを見ていると、若い人や女性が増えていることに驚かされる。四万十町の現場では、若い女性二人のチームがグラップルと林内作業車を使って集材作業をしていた。彼女たちは、都会からのアイ・ターンで、ここに来るまでチェーンソーも使ったことはなかったという。早くから集材から販路までシステム化・合理化している四万十町では、この女性たちにも大卒新卒者以上の賃金(月給制)を払っている。(p27)


 加えて、四万十式作業道は「山を破壊する」というネガティブさがごく少ない。むしろ、この作業道を入れることで、山が豊かになり、山林所有者に喜んでもらえる。仕事自体に、自然をよい方向に再創造するという根源的な喜びがあるのだ。木を伐って売る、というストレートな手応えが得られるのもいい。今どき、こんな仕事がほかにあろうか? そして日本全国には、作業道を必要とする山は無尽蔵にあるのだ。(p28)


 四万十式作業道は新たな雇用を生み出し、山村活性化の切り札になるはずだ。(p29)