あらゆる施業に対応可能

『図解これならできる 山を育てる道づくり』大内正伸 田邊由喜男 監修

 そもそも「間伐」という語は、将来の「主伐(皆伐)」に対する準備施業という意味をもつ。ところが今、拡大造林時に大量に植えられ育った人工林は、成熟期の「主伐」の時期を迎えつつある。ここに作業道ができた場合、もはや間伐は間伐ではなくなり、間伐と主伐の境界がなくなる。
 道という基盤整備ができれば、あとはいかようにも施業形態を変化でき、事業としてのプランも広がる。通常の人工林施業はもとより、非皆伐施業、復層林施業、長伐期施業針広混交林施業、広葉樹施業、なんでもOKなのである。
 「林業を事業として成功させるには、人と同じことをやっていてはダメ」(田邊さん)である。森林所有者の創意工夫による施業が大切になっているが、その創意を生かすにはまず第一に崩れない恒久的作業道、林内路網がなくてはならない。四万十式を応用すれば、それが大変安い単価でつくれるのだ。(p25)