いい林道は自然を豊かにする道具

『図解これならできる 山を育てる道づくり』大内正伸 田邊由喜男 監修

 「いい林道は自然を豊かにする道具、悪い林道は自然破壊、たくさんのコンクリートを使う」と四万十式の提唱者、田邊由喜男さんはいう。コンクリート構造物を否定するものではないが、作業道には「それでなければどうしても保たないところ」以外は使わないほうがいい。
 四万十式の作業道は現地で出た間伐材(道づくりに邪魔になる支障木)、その根株、表土や広葉樹の幼樹、現地の石などを徹底活用して道をつくっていく。現地素材による構造物と、自然緑化をうながす手法で、山の破壊度は工事中も完成後も旧来の手法とは比べ物にならないくらい低く、環境的にも優れている。そして工事費が安い。(p14)