雪起こし・倒木起こし

『図解 これならできる山づくり』鋸谷茂 大内正伸

 雪起こし・倒木起こし
 積雪地域では、雪圧で倒れた植栽木を垂直に起こす「雪起こし」、積雪のない地域でも風などで倒れた植栽木を起こす「倒木起こし」の作業を行なう。(p130)


 樹高二mまでは自分で起きる
 木はよほど特殊な条件にないかぎり、幹を垂直に近く(広葉樹の多くは、やや谷よりにだが)、まっすぐ垂直に保とうとする。外部から圧力をかけても、重心を保つため自立しようとするものである。降雪地の自然林では根曲がりの木が多く見られるものの、ほとんどの木が幹を立てているのが、その証明である。(p130)


 とくに若木のうちは多少の雪圧で倒れても、根浮きや雑草などの障害物に邪魔されないかぎり、梅雨の期間にほとんどが自力で起き上がる。起き上がってこないのは将来性がない木である。その段階で見きりを付けたほうがよい。(p130)


 以上から雪起こしは樹高が二mまでは必要なく(雪解けが四月にかかる地域では一・五mまで)、むしろ倒伏と起き上がりをくり返させてJ字型の根曲がりをつくらせたほうが、根張りのよい、風雪に強い木の基礎ができるのである。(p130)