第三の農業革命「自然栽培」

『百姓が地球を救う』木村秋則

 自然栽培が知られるようになったのは、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でわたしのリンゴ畑が放映された4~5年前からです。まだ実施している人はそれほど多くないのですが、2011年に入ってから大幅に増え、学識者の一部から、
 「これは第三の農業革命である」
 といわれるようになりました。
 それによれば、農業革命のいちばん初めは「緑の革命」です。
 化学肥料、化学農薬、農地整備、品種改良により、収量の増加と安定供給を成し遂げました。
 第二の革命は、1990年代に販売が始まった「遺伝子組み換え作物」です。
 大企業や産学連携によるバイオテクノロジーで、人工的なおコメ、穀物、野菜、果物を作り上げました。
 第三の革命は、21世紀の「自然栽培」です。
 生物の多様性と関係性を利用し、無肥料・無農薬・無除草剤での栽培を可能にしました。(p202)