文学的偉大

『決定版 三島由紀夫全集39』

 対話・日本人論  林房雄

 三島 文学的偉大という意味では、西郷隆盛もケチなゴリオも変わりないというのです、ある意味では。

 林 異議はありません。政治的偉大が文学的偉大じゃない。文学にとっての偉大はどこにあっても偉大なんです。フランス貴族がだめになったとき、バルザックは市民を書き始めた。(p609)