敵が欲しい

『文化防衛論』三島由紀夫

 学生とのティーチ・イン

 三島 私は、思想ないし観念、精神というものがどうして敵を見出さない時にこんなに衰弱するものかということを骨身にしみて感じた人間だと思うのです。……私はどうしても自分の敵が欲しいから共産主義というものを拵えたのです。これを敵にすることに決めたんです。(p289)