虚実

『決定版 三島由紀夫全集33』

 私がハッスルする時――「喜びの琴」上演に感じる責任

 芝居といふものは絵空事で、絵空事のうちに真実を描くのだ、といふ確信は、近松門左衛門が、「虚実ハ皮膜ノ間ニアリ」と言つてゐるとほりである。(p57)