火箸と火鉢

奔馬 豊穣の海(ニ)』三島由紀夫

 『あの人は火箸が熱くて触れないというので、火鉢だけに触ろうとしているんだ。しかし火箸と火鉢とはどこまでもちがうんだがなあ。火箸は金、火鉢は瀬戸物。あの人は純粋だけど、瀬戸物派なんだ』(p125)