2019-01-29から1日間の記事一覧

ルターの回心の根拠

『親鸞とルター』加藤智見 さて自分の力によっては罪から逃れ得ないとするルターの苦悩の根底には、「神の義」という問題があった。彼は全能の神が義をもって罪を責め罰すると考えていたからである。しかしルターの見方は次のように逆転された。「昼も夜も考…

受動的な「神の義」

『ルターを学ぶ人のために』金子晴勇 江口再起 編 この回想文でルターは、神の「能動的義」と「受動的義」を区別することによって、自分が何を発見し認識したのかを示している。この能動的、受動的という言い方自体は、ルターにおいて、一五一四年秋以降の「…

信仰によって義と認められ

『カルヴァン』渡辺信夫 ルターが宗教改革の中心的使信として叫んだのは「信仰のみによる義認」であった。「義認」とは義であると認められること、すなわち罪あるものとはみなされないこと、あるいは罪をゆるされることである。(p160)

信仰のみ

『カルヴァン』渡辺信夫 神の前に全く無力である人間像が、近世の初頭に出現したことを不思議に思う人があるかもしれない。そのような人間像は、むしろ中世のものではないだろうか。ところが、中世の思想をしらべてみた人は、中世には、カルヴァンのそれのよ…

キリスト者の自由

『ルター 世界の名著23』松田智雄 編 キリスト者の自由 第一 キリスト者とは何であるか、またキリストが彼のために確保して与えてくださった自由とはどんなものであるか。 これについては聖パウロも多く書いているが、根本から分かるように、私は次の二つの…

奴隷的意志

『ルター 世界の名著23』松田智雄 編 奴隷的意志 教皇派神学者たちが、あるいは少なくとも彼らの父であるペトルス・ロンバルドゥスが教えていることのほうが、これよりははるかに我慢のできるものだ。彼らは、自由意志とは識別の能力であり、次に、選択の能…

アメリカのユダヤ人の危機

『イスラエル、イラク、アメリカ』E.W.サイード 数週間前、ジェニーンの包囲攻撃が行なわれていたのとほぼ同じ頃、ワシントンではイスラエルを擁護する派手なデモが開催された。演説したのは上院議員や主要ユダヤ系団体の幹部、その他の有名人など、広く衆目…