2018-06-17から1日間の記事一覧

発熱

『土の学校』木村秋則 石川拓治 幻冬舎文庫 大人になって知ったことですが、堆肥が熱くなるのは、微生物が藁や野菜屑などの有機物を分解するときに発生する熱のせいです。 温度は60度以上にもなりますから、これはかなり熱い。 親父も裸になるわけです。(p3…

馬の餌

『土の学校』木村秋則 石川拓治 幻冬舎文庫 いや、まったく、親父たちのやっていたことは、どれもこれも不思議なくらい自然の理にかなっていました。馬の餌は、田んぼの畦に生えている草でした。親父が刈ってきた大量の草を、刻んで馬に与えるのは私たち子供…

土の温度を測るわけ

『土の学校』木村秋則 石川拓治 幻冬舎文庫 岩木山の山奥でふかふかの土に出会ってから、私は毎日のようにその山奥に通って、山の土と私の畑の土がどう違うのかを調べました。 ツンと鼻を刺激する匂いのことはすでに書きましたが、もうひとつの違いは温度で…

農薬や肥料を否定するつもりはない

『土の学校』木村秋則 石川拓治 幻冬舎文庫 そうはいっても、私は農薬や肥料を否定するつもりはありません。 農家に生まれた人間として、自分の親たちが農薬や化学肥料にどれほど助けられたかを身に染みて知っているからです。 私が小学生だった頃、日本の人…

自然の中には善も悪も存在しない

『土の学校』木村秋則 石川拓治 幻冬舎文庫 たとえその虫が、成虫も幼虫もリンゴの葉や実を食べる、どこをどう突っついても悪者の、正真正銘の害虫だったとしても、リンゴの木にとってためになることを最低ひとつはやってくれています。 何だかわかりますか…

第三の農業革命「自然栽培」

『百姓が地球を救う』木村秋則 自然栽培が知られるようになったのは、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でわたしのリンゴ畑が放映された4~5年前からです。まだ実施している人はそれほど多くないのですが、2011年に入ってから大幅に増え、学識者の一部か…

天気も安定してくる

『百姓が地球を救う』木村秋則 天気も安定してくると思います。 「昔の天気はこうでなかった……」 年配の人たちが嘆くように、昔はちゃんと区別できた四季に合わせて農作業をしてきましたが、いまはカレンダーが役に立たない状況です。そして、何日も続く酷暑…

水が澄む

『百姓が地球を救う』木村秋則 水が澄みます。 肥料・農薬・除草剤など一切与えない土地に降った雨水は、濾過されて地下水となり湧き水となり、一部は取水されて水道に使われたり、一部は清流となって下流までを潤し、最終的に海へ流れていきます。地球温暖…

里山

『百姓が地球を救う』木村秋則 生き物たちの楽園となる夏の里山は、子どもたちの遊び場にもなります。「帰ってもすることがない」と足が遠のいていた故郷へ里帰りする人も増えるのではないでしょうか。おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔と笑い声が聞こえてき…

至極の食体験が心を変える

『百姓が地球を救う』木村秋則 少年院に行ったこと、ありますか? わたしはあります。入れられたのではありません、ちょっと前に授業に伺ったのです。 少年院には12歳から16歳未満の子どもがいる初等少年院と、16歳から20歳未満がいる中等少年院、そして犯罪…

堆肥作りは大変

『百姓が地球を救う』木村秋則 でも、4年も5年もかけて堆肥を作るのは大変です。途切れることなく作るとなると、広いスペースが必要で、個人で行うのは困難です。完全な有機堆肥作りは諦めるしかありませんでした。(p152)

仮説と検証

『百姓が地球を救う』木村秋則 自然界が持つ素晴らしい能力に気づいて以降、わたしはより一層観察に注力し、「これは!」と思う現象を発見したら、まず仮説を立て、実践し、検証を行ってきました。それらが積み重なって現在の「だれにでもできる自然栽培」の…

すくすく育つ環境作りが百姓の仕事

『百姓が地球を救う』木村秋則 たとえば、水はけが悪いトマト畑があるとします。トマトは乾燥地帯であるアンデス地方が原産の水気を嫌う野菜ですから、畝を高くして土の乾燥を促したり、溝を掘って水を誘導します。トマトの原種の特性を知り、与えられた条件…