2018-06-03から1日間の記事一覧

貿易自由化の名の経済戦争(世界農民の衰亡)

『自然に還る』福岡正信 この数年ガットのウルグアイラウンド、貿易自由化の問題が、近々決着しそうな情況が鮮明になるにつれ、各界の意見も、本音もみえだしました。日本では、貿易自由化で最大の難問は、農作物の自由化であり、すでに肉、果実の自由化がな…

飛行機で種を蒔く

『〈自然〉を生きる』福岡正信 金光 粘土団子といっても、しかし、種をパラパラと蒔くだけではとてもできないわけですよね。 福岡 現状が破壊されていまして自然の状態ではないですから、やはりそれにはちょっとしたコツと言えばコツがあります。自分がいま…

政府が出す補助金

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 農民一人当たりの政府が出す補助金は、米国は日本の二倍、フランスは三倍と言われる。日本農民はむしろ冷遇されている。(p32)

宅地なみ課税

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 農地を食糧生産の基盤としておくよりも、工業用地としたり、住宅用地とするほうが使用価値が高く、国民のためになると多くの人が思いはじめると、土地にしがみつく農民の姿も、都市民の目には、羨望の土地を独占する亡者(エゴイス…

農業基本法

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 昭和三十六年、農業基本法が制定されたのは、日本農業の位置、方向を明確にするためであった。しかし、この制度は、農民に基盤を与えるというよりは、むしろ、農民を規制し、その基盤を百姓の手から引き離し財界に提供するための…

現在の日本の繁栄

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 戦後の日本ほど、急激に変貌した国家はなかったのではないだろうか。あの瓦礫の中から、経済大国が忽然として出現したのである。しかし、その裏面ではかつて民族の苗代と言われ、終戦時、国民の五〇%以上を占めた農山漁民が、二…

住宅

『無[Ⅱ]無の哲学』福岡正信 人間の心に発した疑惑の雲は、矛盾の輪を広げ、疑惑の嵐となって広がり、その解決に焦燥感の深刻化を招いてゆく。それが衣食住の発達の出発点となったのであった。 人間の住居は、雨露をしのぐことができればすでに十分であった。…

近代漁業

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 畜産のことばかりではない。近代漁業についても同じことが言える。豊富な漁場であった海を汚染し、死の海にしておいて、何倍量かの小魚を餌にして高級魚を養殖し、魚が豊富になったと喜んでいるのが現代の漁業である。どうしたら…

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 日本人の食糧として、麦は米についで重要なものであった。玄米とともに、麦飯の味は、日本の百姓が忘れてはならない味であった。ところがその麦が、日本の国土からなくなろうとしているのである。十数年前まで、日本の冬の田圃は…

人が生きるための面積

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 人が生きるための面積は、穀物食ならば二〇〇平方メートル、ジャガイモで六〇〇平方メートル、牛乳で一五〇〇平方メートル、豚肉で四〇〇〇平方メートル、肉だけでカロリーをとろうとすれば一〇〇〇〇平方メートルが必要になる。…

自然を生かす研究

『〈自然〉を生きる』福岡正信 金光 『わら一本の革命』などを読みますと、何もしなくていいというところが非常に強く目につきます。ところが、何もしなくていい、種だけ蒔けばいいのかと思ったら、やはり現実にはいろいろな生きものがいて種なんかを食べま…

部分と全体

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 自然は分解してみてはならない。分解した瞬間から部分はもう部分ではなく、全体はもう全体ではない。部分を寄せ集めたものは全部であり、全体とは異なる。「全部」は数学的形式の世界であり、「全体」は生きた内実のある世界を表…

食糧問題は、食料だけで解決しない

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 また、食糧問題は、食料だけで解決するものでもない。気候、風土、生活環境、運動、睡眠など多くの問題が生命に関連する。食料といっても、牛が食わないもの、嫌いなもの、栄養価の少ないものなど、一般に無用と思われるものでも…

真の芸術

『無[Ⅱ]無の哲学』福岡正信 真の芸術は、作為的な、苦渋に満ちた創作品でなく、自由奔放な自己流路そのままが芸術である。したがって子供の世界はそのまま芸術の世界である。子供が落書きするとき、真剣に苦しみながら描くであろうか。無心に自由な心で描く…

攻撃することが目的ではない

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 私は、ここで近代農法の実態をただ暴露し攻撃することが目的ではない。禍根の西欧哲学の誤りを指摘し、東洋の無の哲学の実践を叫んだのである。過去の自給自足農業や自然食を追慕しながら、さらに、自然農法という未来の農法の確…

原始的な技術の高次の回復

『無[Ⅲ]自然農法』福岡正信 自然農法は、見方によれば、無為徒食の道で、消極的な原始農業への復帰と考えられやすい。ところが、自然農法は、時空を超え不変不動の座を守るがゆえに、常にもっとも古く、もっとも新しい農業となり、近代農業の最先端の極致を…